小さな冒険日記

青春時代を記録したものです。

マニラ 2011/2

 

セブに次いで、フィリピン2回目。最近、レアジョブ(英語オンラインレッスン)で毎日フィリピン人と話をしており、フィリピン独特の魅力に取り付かれそうな今日この頃です。飛行機は格安航空会社(LCC)のセブ・パシフィック航空。関空~マニラ直行往復で3万円と安い。一度LCCを利用したら、もはや普通の航空会社に乗ろうと思わなくなってきた。しかも。木曜晩発で日曜夕方帰りなので、要は金曜1日だけ休暇を取ればいいのだ。マニラと言えば、貧困による犯罪多発地域であり、アジアの中で最も危険な町だと思うが、何事もなく私は無事に帰ってこれるのだろうか?

 

1日目。

会社は制度休暇を取得。夕方いつものように南海電車関空へ向かう。泉佐野駅での乗り換え時間が長く、寒くて体調を悪化させたような気がした。南海電車は本数が少なく嫌いだ。夜8時40分のフライトで関空を飛び立つ。フライトアテンダントは全員フィリピン人で、エキゾチックな顔立ちが美しい。LCCなので、機内食はもちろん出ないし、ソフトドリンクさえも有料だ(安いが)。ついでに言うと、預け荷物は15kg(一般的には20kg)までである。さて、4時間ほどのフライトで深夜にマニラへ到着。深夜到着便の外国人を狙った犯罪が多発しているので、入国審査場を過ぎると心の中は警戒モードへ切り替わった。まずは、両替(1ペソ=2円くらい)して、その後は携帯電話のSIMカードを購入。これにより、フィリピン国内で現地料金により電話やSMSメールができるようになるのだ。そして、ホテルに向かうべく、クーポンタクシー(割高だが安全)を探す。見つからないので、SIMカードの売り子に聞いたところ、空港係員らしき人物を呼んでくれた。値段を聞くと、「エルミタまで750ペソ」。歩き方には500ペソがクーポンタクシーの相場と書いてあったので、高いなと思ったが、「安全はお金で買うもの」と割り切り、相手の言い値で手を打った。(今から思えば、「やっぱり少しは値切れたかな?」と少しだけ後悔)。まあいずれにせよ、タクシードライバーはまともな人物であり、無事にホテルに着いた。今回泊まるホテルは、外国人旅行者地区であるエルミタにあるグランプリホテル。1泊3000円とフィリピン相場ではやや高いが、その分セキュリティ面・清潔面で快適なホテルだったと言えると思う。(滞在中、部屋の掃除が全くなかったのはマイナスポイントであるが・・・。)その後、外出し、近くのセブンイレブンへ水を買いに行った。やはりマニラの夜道を一人で歩くのは怖かったが、大通りを歩いている分には車がたまに走るのでまあ何とか安全かなという印象だった。

 

2日目。

夜が遅かったので、朝はゆっくり寝ようと思っていたが、一度目が覚めるとなかなか眠れずしぶしぶ起床。朝食込みなので、ホテルのレストランで朝食を食べる。目玉焼き・ウインナー・ガーリックライス・オレンジジュースとシンプルだが、必要かつ十分な朝食に満足した。部屋に戻って排便を済ませると、いざ出陣。ルネタパーク界隈を歩く。寝不足のせいでもあるが、風邪が治っていないようで体調が良くない。真冬の日本からいきなり南国に来ているので、本来ならばかなり暑く感じられるはずなのだが、むしろ寒気がするくらいだ。途中、国立博物館に入る。そこに何があったかいまいち覚えていないが、入場料無料の割にはなかなか良い博物館だと感じた。その後は、最高級のマニラホテルへ向かう。何の為か???ここのロビーで、13時に友達と待ち合わせをしていたのだ。友達というのはレアジョブで知り合った先生ROMSだ。私は13時ちょうどに到着して少しロビーで待っていると、彼女は少し遅れて到着した。始めて会うので、最初ROMSは少し緊張したような面持ちをしていた。第一印象としては、背が低いなと思った。FACEBOOKの写真しか見たことがなかったので、やっぱり実際に会ってみると印象が違うものだ。何度もスカイプで話をしていた仲なのですぐに打ち解けた。まずはすぐ近くにあるオーシャンパーク(水族館)に向かう。最初アシカショー(英語でSEALIONと言うらしい)を見たのだが、その待っている間に、日本で買ったデジカメをプレゼントした。最近のデジカメは安くでそこそこいい物が買えるし、ちょうど良いお土産だったのではないかと思う。私もROMSからアクセサリーと本(聖書の抜粋みたいなの)をもらった。アシカショーが終わって、次に館内に入ろうという際になって、ROMSのチケットがないことに気づく。さっきプレゼント交換している際に、落としてしまったらしい。結局見つからなかったが、オーシャンパークのスタッフたちの計らいで、チケットを購入した時に受け取ったレシートだけで水族館に何とか入場させてもらえた。水族館では、日本では見たこともない奇妙な水中生物だらけで、非常に充実した水族館だったと思う。また、「これは変な形の生き物だ」「この名前の由来は~だからだそうだよ」といろいろ会話のネタとなったのは非常に良かった。オーシャンパークを後にして次に向かったのは、MOA(MALL OF ASIA)という馬鹿でかいショッピングモールへ向かった。その内部にはアイススケートリンク場があり、ROMSにスケートを体験させてあげることになっていたのだ。私はスケートが決して上手とはいえないが、転ばずに1周くらいはできるので、ROMSを支えながらゆっくり滑ったりして楽しんだ。その後、MOA内の吉野家で牛丼や(肉うどんならぬ)肉ラーメンを食べてから、帰ることにした。帰りはジプニー(乗り合いトラックみたいの)とLRT(高架鉄道)を使って帰った。ともにマニラの公共交通機関で、始めてなので良い経験になった。ROMSと別れてホテルに戻ると、睡眠不足であったためかいつも以上に寝つきが良く、朝まで爆睡できた。

 

 

 

3日目。

今日もROMSと約束をしているが、大学(フィリピン大学)で試験があるそうなので、会うのは夕方からだ。それまでは、一人で歴史的遺跡であるイントラムロスを観光だ。エルミタからイントラムロスがあるマニラ地区までは近いので歩いていける距離である。まずは、シラヒス・センターという土産物ショップでお土産を買った。ここはいろいろなものが売られており、ちょっとした博物館だ。その次はサンオウガスチン教会。なんとなぜか門が閉まっており中に入れなかった。世界遺産にも登録されている代物なので、非常に残念。次はマニラ大聖堂。観光客であふれかえっていた。教会というのは、歩き疲れたときに休憩する場所としては最高の場所だなといつも思う。だから私はキリスト教が好きだ。(仏教も穏やかで地味な宗教という意味で私は好きだが。)最後に、サンチャゴ要塞。廃墟が残されているイントラムロスの終点だ。さて、時間を見るとちょうど1時。まだ4時までは時間があるので、歩いて行けるチャイナタウンエリアに向かうことにした。ジョンズ橋を渡るといきなりそこはチャイナだ。漢字がよく目に付く。古びた建物が多く、治安が悪そうな雰囲気があり、夜は絶対歩きたくないと思った。ビノンド教会とという教会で休憩したが、そこでは結婚式が行われていた。その後、キアポ地区へ行き、キアポ教会へも行ったが、そこでも結婚式がとり行われていた。キリスト教徒が教会で結婚式を挙げるのは非常に素敵だ。(それに比べて、キリスト教徒でもない日本人が教会で結婚式を挙げるのはなんだかしっくりこない。そう感じるのは少し僻みの入っている私だけであろうか??)その後は、LRTにてエルミタまで戻った。遅い昼食として、ジョリービー(マクドナルドのフィリピン版)でスパゲッティを食べた。その後、ホテルに戻りしばらく休憩。もはやこの歳になると一日中観光するという「全力観光」なんてできない。少しは休息が必要だ。ROMSとは4時に、私のホテルのロビーで待ち合わせしていた。少し道に迷ってしまったそうで、30分遅れて到着した。そして一緒にFXという乗り合いタクシーでスターシティ(遊園地)に向かう。水族館・アイススケートとくれば、次のデートスポットは遊園地だろう。そこでは、ウォータースライド、3Dアトラクション、お化け屋敷、フリーフォールなどを楽しんだ。極めつけは、スイングする海賊船。これは最高に気持ち悪くなる乗り物であり、降りた後フラフラしたが、女の子と仲良くなるにはいい乗り物だと言えるかもしれない。その後、チョーキン(有名中華チェーン)で遅い夕食を食べてからROMSと別れてホテルへ帰った。

 

 

4日目。

ROMSと10時に待ち合わせ。でも今日も来たのは30分遅れ。これがフィリピンタイムなのかなと思うと同時に、私にはそれくらい時間にルーズな国の方が堅苦しくなくて良いと思えた。やはり老後はフィリピンで暮らそう。近くのロビンソンコンプレックスというショッピングモールへ行き、スーパーマーケット探索。結局何も買わなかったが、外国のいろんな製品を見るのは楽しいものだ。ホテルに戻って荷物をピックアップした後は、2人でタクシーに乗って空港へ。帰りは250ペソ。まあこれくらいが妥当だろう。しかし実際、フィリピン人価格ではメーター利用で77ペソだったらしい(ROMS談)。行きは深夜と言えどもさすがにボリ過ぎ。空港では、最後に日本の千円札や日本から持ってきた土産物を渡したら、喜んでくれた。チェックイン後、日本食レストランで昼食を食べた。今回の観光では、チケットも交通費も食事代も全て私が払ってあげた(当然だが)ので、しきりに感謝していた。感謝されるのは気恥ずかしいものだから、「日本円に換算すると大した金額ではないよ」と言ってみたが、あんまり効果が無かった。そしてフライトの時間が迫ってきて、出国検査場前でお別れの挨拶をすると、ROMSはなぜか泣いていた。スペイン人の血が入っているのか美しい瞳をしているなと思って、思わずキスしようとした。がしかし、「あれっ!?」うまく交わされ、チークキスとなった。確かにシチュエーション的にはチークキスだが、そもそもフィリピンにもチークキスの文化ってあるのか?(スペインの文化が混ざっているので、チークキスの文化があってもまあ不思議ではないが・・・。)私は少し動揺してしまって、そのまま別れを告げてトボトボと検査場へ入っていった。この漫画みたいな光景は、いかにも自分らしいなと思うとおかしかった。その後飛行機に乗り込んでからは、いつもの旅のようにどっと疲れが出て、もはや死ぬんじゃないかというくらいクタクタだった。明日の仕事のためにエネルギーを蓄えるため、眠ろうとするがなかなか眠れなかった。どうも飛行機では熟睡できないタチらしい。