小さな冒険日記

青春時代を記録したものです。

香港マカオ 2010/5

 

ゴールデンウィークである。航空券は高いのは最初から分かっていたので、3ヶ月以上前に入手した。ANAのサイトで6万円弱+燃油・税金であり、GWの割には十分安いと判断した。

 

1日目。朝10時50分のフライト。前日は新人歓迎会で遅くなって疲れていたので、比較的遅い時間で助かった。香港の空港に着陸してから、いつものごとくまず両替だが、銀行は手数料をたくさん取られると聞いていたので、HSBCのATMで国際キャッシュカードを使って1万5000円だけ両替した。それからオクトパスカードというSUICAのようなICカードを入手してからバスで市内へ向かった。下りたのは、モンコックという繁華街。今回はそこにある安宿を予約していたのだ。部屋は一泊3000円くらいで恐ろしく狭いが、まあオーナー(使用人かもしれぬが)もいい感じの人だったし、そんなに騒音も気にならなかったし、部屋・設備も特に問題はなかったので、合格である!さて、まず準備をして外出。まず尖沙咀という繁華街へ行ってぶらつく。その際、重慶マンションという建物の中もぶらついたが、ここの1Fには何軒かの両替商が入っており、レートはどこも同じで良かった。それからスターフェリーというボートに乗って九龍半島側から香港島に渡った。夕方にビクトリアピークに登ろうとピークトラム乗り場に行くと、ものすごい列が出来ていて1時間以上も待たされて、待つのが大嫌いなせっかちな私はうんざりした。そして、これは後で判明したのだが、FAST LANEというのがあって、マダムタッソーの入場券とのセットで購入すると並ばなくて済んだのだ。すごく損した気分であった。地球の歩き方よ、なぜそんな重要な情報を乗せていないのだ(怒)!!!!待ちに待ってやっとピークトラムに乗り込み、ビクトリアピークに到着した。ピークタワーのスカイテラス(有料)へ上がり、香港の100万ドルの夜景登場。湿度が高く、霞んでいるのが残念だが、夜の風が心地よく、ロマンチックな雰囲気満載である。帰りのピークトラムもすごい列でうんざりして、歩いて下りてやろうかと思ったが、時間が遅いうえ道がよくわからないのであきらめた。今回はFAST LANEという割込みがないので、30分くらいで乗れた。ピークでちょこっと広東麺を食べたが、お腹がまだ空いていたので、24時間営業のマクドで食べてからホステルへ帰った。

 

 

2日目。前夜遅くなり早起きがしんどかったので、マカオではなく深セン(中国本土)へ向かう。メトロで40分くらいで、近い。終点の羅湖駅で下車後、出国審査・入国審査を抜けると、そこは中国本国である。まずは繁華街の老街へ向かう。上海や北京と同様、非常に発展している街である。カンフーという中国で有名なファーストフード店で昼食を取ったり、靴を買ったりしてショッピングを楽しんだりした。その後、中国民族文化村へ行った。そこは中国の名所旧跡をミニチュアで再現したテーマパークがあり、暑いながら歩いていても飽きなかった。それから各少数民族の村を再現したテーマパークもあり、そこでは各住居に立ち入ることができたりと面白い。明らかに漢民族とは異なる、かなり背の高い女性達をよく見かけたが、どこの民族たちであろうか?最後にナイトパレードを1時間ほど鑑賞した。なかなか演出が凝っているのに加え、出演者が総勢100名近くいるので迫力があった。食事は香港に戻ってきてから、米麺を食べたが、やはり普通の麺の方が圧倒的においしいと言えよう。

 

 

3日目。マカオである。香港島上環のフェリーターミナルからマカオ行きのジェットフォイルが出ている。出国審査を済ませて、フェリーへ乗り込み、早いもので1時間程度でマカオへ到着。まずはバスで市内中心地へ向かう。セナド広場で下車して、西洋風の建物の間を抜けてぶらぶら歩く。日本人を含め、かなりの観光客の数である。聖ドミニコ教会などで涼しんだりしながら、進んでいくと、眼の前にかの有名な聖ポール天主堂跡が登場。このときマカオに来たことを実感した。これは、教会が焼け落ちたときに建物正面の壁面だけが残ったものである。ちなみに2階にも登れる。その後、すぐ横のモンテの砦へ登る。ここからはマカオの市内が臨め、特にリズボアグランドホテルが目立っていた。それから、一般の古い住居マンション街を通り抜けて、ギアの要塞へ向かった。あいにくロープウェイが工事中で利用できなくて、歩いて登ったので疲れたが、頂上からの景色は海まで見渡せすばらしかった。これでマカオタワーに登ったつもりになった。その後、ずっと気になっていたあの建物、リズボアグランドホテルへ向かった。ホテル内部も豪華絢爛である。カジノも見に行った。たくさんの金持ち達がカジノを楽しんでいた。私は貧乏人なので、やはり遠慮いたしました。その後時間が余ったので、もう一度セナド広場付近をうろつき、エッグタルトを食したりして時間をつぶした。もう歩きすぎで足が痛くてたまらなかった。原因は、昨日に深センで購入した靴かもしれなかった。やはり長時間歩くときは、クッションがよく効いた良い靴を履かねばならないと痛感した。さて、最後にマカオの夜景を見たかったのだが、あまり帰りが遅くなるのもしんどかったので、あきらめて帰ることにした。バスでフェリー乗り場へ向かう途中、サウナ・夜総会(エロ系)などのネオンがあちこちできらめいていて、マカオは娯楽の町だということをあらためて感じた。香港についてからは、フェリー乗り場にあった味千ラーメンで食べた。海外へ来て日本食を食べるのは良くないというのは重々承知しているが、この習慣はいつもやめられない。私はどうしても日本食が一番好きなのだ。海外で日本食に出会うと、急に食欲が復活するのだから不思議なものだ。

 

 

4日目。この日は、香港の離島へ。どの離島へ行くか迷ったが、結局長洲島にした。中環フェリーターミナルからフェリーで1時間で到着。実に優雅な船の旅であった。島では、海岸線をハイキングしたりして、時間を過ごした。本島に帰ってきてからは、デパートでワンタン麺を食べてエネルギーを蓄えた後に、アベニュー・オブ・スターズへ行った。ここは海岸に沿って作られた散歩道で、各有名人の手形が道に埋め込まれている。ここで、シンフォニー・オブ・ライツ(8時スタート)を見ることにしたのだ。音楽に合わせてちょうど高層ビル群から光が放たれる様は圧巻。天気が曇りがちなのがやや残念だが、それでも十分楽しめる15分間であった。その後、油麻地や旺角の周辺を散歩した。猥雑な大きな看板のネオンが色とりどりで、これが昔ながらの香港らしい風景だなと風情を感じた。男人街や女人街などは観光客が多く、いろんなお土産物が売られていた。私もキーホルダーやマグネットを買った。注意すべき点は、絶対言い値で買わないこと。言い値はだいたい日本での相場くらい。ただ、実際香港の平均な物価は日本の7割くらいだが、土産ものに関して言えば、もっと安い。実際、香港の風景が描かれたマグネットは、最初40ドルと言ってきて、「じゃ、いらない」と言うと、「いくらなら買うのか」と言われた。「15ドル」と言うと「それは無茶だ。20でどうだ?」。「じゃ、いらない」と行って立ち去ろうとすると、「分かった、15でいい」。まあそんな感じだ。ちなみにその後、別の店で、今度は「10ドル」と言うと、手で帰れ帰れというポーズをされた。やはり15ドルが最安値かと思って帰ろうとすると、急に「待って!10ドルでいい」と言う。まだ下がるのか驚いた。悔しいので、結局もう一つ買った(ナンピン買いした)のだった。

 

 

5日目。最終日。午前中旺角周辺で屋台マーケットとか見たりして、ぶらついた。職場への手ごろなお土産を捜すが、見当たらず。結局、空港に行って、お土産探し。ここでも手ごろなお菓子を捜すのにさんざん迷い、なぜお土産という慣習があるのかと、馬鹿馬鹿しくなった。着実にアジアの国を制覇しており、もはやあまり行き先がなくなってきた。個人的には東南アジアはまだまだ行きたいのだが、仕事の関係上、4日間しか連続の休みが取れない。ついに私の海外旅行熱もさめるのだろうか?